厳選セレクション 大城真人/Makoto Oshiro
- summerapocalypse
- 6月24日
- 読了時間: 3分
更新日:1 日前
ギャラリーアルトンが、美術ファンに向けて自信をもって厳選作品をご紹介します。
初回はフランスを拠点に、ヨーロッパ風景を描き続ける大城真人先生の2点。フランス・ブルターニュを取材した最新作をお届けします。
2025年8月1日〜31日の限定販売といたします。作品のお申込みは、下記「申込み」よりメールにてお願いします。


INTERVIEW
フランス在住40年。
ヨーロッパの風景を日本人らしい優しい感性で描き続ける大城真人さんに、制作と作品への思いを聞きました。

ー大城先生が画家を志したきっかけとは?
小学1年の時、同級生の父親が日本画家でした。その方に週に一回水彩画を教えていただけることになり、始めたのがきっかけです。
真剣に画家を志したのは中学3年のころ。小学生の時に絵を描くのが好きにならなければ、また別の道に進んでいたかもしれません。
ー現在の作風にいたるまでの経緯を教えてください。
大学生のとき、マドリードへ1年間留学して、初期フランドル絵画の油彩技法を学びました。そのころから緻密に計画的に制作を進める習慣が付いたようです。
その技法でいろいろ自己表現を模索していましたが、フランスでの初めての個展のとき、日本人の感性を生かした写実表現を試みました。その後も日本画で使う「方解末(ほうかいまつ、天然岩絵具の一種で白色の顔料)」などを使用するなどして、現在の作風にいたっています。
ー制作にあたって意識していることや気をつけていることはありますか?
細かな描写や写実的という技術的なことにこだわらず、自分が描こうとしているモチーフの魅力を最大限引き出せるように、光・コントラスト・彩度などに神経を使っています。
ー作品のインスピレーションはどんなときに浮かびますか?
風景の取材現場で、自分の感性に合った景色を目の前にしたときです。まったく予期しなかった風景に出会うこともあり、それが作品のインスピレーションになった場合は特に嬉しいです。
ー影響をうけた人物や事柄はありますか?
初期フランドル、オランダの画家が多く、ヤン・ファン・アイク、ジェローム・ボッシュ、フェルメール。そのほか現代の画家では、ワイエス、三栖右嗣の《老いる》です。
ーリフレッシュしたいときは何をしていますか?
水泳と調理ですね。
ー現在取り組まれていることを教えてください。
フランス・ブルターニュ地方の風景画の制作に取り組んでいます。
ー今後挑戦したいことはありますか?
オーストリアの風景画を描いてみたいと思います。
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